縁側のバンブー風鈴の音が心地よく聞こえてきます。
風がある日のお客様
いい音ですね
と、音を楽しんでいただいています。
でも、それぞれ聞こえ方があるようで、
何の音か正体がわからないお客様は
トトロが出てきそうな音、とか
下駄を履いた人がやってきたかと思った、など
想像力を発揮してくれています。
下駄を履いた人
日常で見かけることは少ないです。
私は、母が持っていた昔の下駄をもらってから
下駄が好きになりました。
板の下に歯がついた下駄は
歩くとポッコポッコ楽しくて
履いた感じもなんだか気持ちがいいです。
東京オリンピックの時代
着物を着る機会が少なくなったのと同時に
道がアスファルトになってから
歯が早くちびるようになったこと
歩く音が騒音になること
などの理由から下駄を履く人が減っていったそうです。
でも今日いました!
親戚のおばあちゃんが下駄を履いて家にやってきました。
私が「下駄いいね〜」などと話していると
「家にまだあるけん持ってきてあげる」
と言って数分後
新品の下駄を持ってきてくれました。
親戚のおばあちゃんとお揃い♪
昔いくつか買って保管してあったのをひとつ分けてくれました。
シンプルな駒下駄ですが、今はなかなか売っていないそうです。
粋な下駄や履き方でオシャレを楽しんでいた
昔の人々の暮らしを想像すると
日本の文化や伝統の奥深さを感じることができます。
歯がちびてきているものは、近々修理をお願いして
大切に履きたいと思います。